出産について

無痛分娩について

無痛分娩ってなに?

無痛分娩とは分娩時の痛みを和らげる目的で陣痛を軽くしながら分娩することを指します。
「全く痛みを感じないお産」、「全く無感覚なお産」ではありません。陣痛の痛みはお産にのぞむ女性の最も大きな不安や悩みであり、この痛みを緩和する目的で古くから色々な方法が試みられてきました。陣痛の痛みを和らげると考えられている方法は様々あり、「和痛」、「減痛」など呼び方も様々で、施設の状況により提供している内容が異なります。

当院では現在世界的にも多くの施設で行われており、陣痛の痛みを取り除く効果が最も高いと考えられている硬膜外麻酔を用いた無痛分娩を行っています。
当院で提供している無痛分娩についてご説明いたします。

どのような方が無痛分娩をご希望されますか?

  • 痛みが苦手
  • 陣痛が来るのが怖い
  • 以前のお産が痛くてトラウマ
  • 落ち着いた気持ちで赤ちゃんを迎えたい
  • 産後早く復帰したい

遠慮なくご相談ください。

無痛分娩のメリット

  • お産の痛みが軽くなる。
    鎮痛効果が高いので、ひどい痛みをまったく感じずに分娩に至るお母さんが多くいらっしゃいます。
  • リラックスしたお産ができます。
  • 痛みがないので、落ち着いた気持ちで赤ちゃんを迎えられます。
  • 分娩後の診察や処置の痛みがありません。
  • 産後の回復が早く、育児がスムーズに始められます。

当院で行う無痛分娩について

当院ではおもに陣痛が始まる前の妊娠39週頃に計画分娩での無痛分娩を行っています。

計画分娩とは自然陣痛が始まる前に子宮の出口を広げ(子宮頸管を熟化させ)、陣痛促進剤を用いて陣痛を起こして分娩する方法です。

計画分娩を行い陣痛が始まった後、ご本人が痛みを和らげて欲しいと希望された時点から鎮痛を始めます。陣痛間隔が5分以下で子宮口が3~5㎝開大した頃より麻酔を始めて鎮痛することが多いとされています。

鎮痛の方法は硬膜外麻酔で、局所麻酔薬を硬膜外カテーテルより投与し鎮痛を図ります。お産の進行状況により脊椎くも膜下麻酔(腰椎麻酔)を併用することもあります。 麻酔の効果には個人差がありますが、お腹から腰、お尻、太ももあたりの下半身の感覚が鈍くなります。「陣痛がくることはわかるがそれほど痛くない」「赤ちゃんが生まれてくる際は陣痛に合わせてしっかりといきむことができる」程度に痛みを和らげるレベルの鎮痛を目指します。

硬膜外麻酔とは?

現在世界的にも多くの施設で行われており、陣痛の痛みを取り除く効果が最も高いと考えられている麻酔の方法です。

無痛分娩のスケジュール

入院日 子宮頸管バルーンを挿入し、子宮の出口を広げ柔らかくします(頸管の熟化)。
入院翌日 AM6:00よりプロスタグランジンE2製剤の内服を開始します。
  AM9:00頃、内診所見で十分な頸管熟化が得られたことを確認し、硬膜外カテーテルを留置します。オキシトシン点滴静注を行い、陣痛を誘発し、分娩を試みます。
ご本人が鎮痛を希望した時点から硬膜外麻酔を開始し、陣痛による痛みを和らげます。
陣痛が発来しない場合や分娩が進行しない場合は翌日に再度分娩誘発を行います。

硬膜外カテーテルを挿入する時期や陣痛促進剤の使用方法は分娩の進み具合によって個人差があります。陣痛が早く来そうな経産婦さんなどは入院日に硬膜外カテーテルを挿入することもあります。

分娩中の過ごし方

食事、飲水 硬膜外カテーテルを挿入する日の朝より絶食になり、点滴を行います。飲水はできます。
歩行 可能であれば歩いて構いませんが、麻酔の影響で足に力が入りにくく  なっていますので必ず医療者が付き添います。
排尿、排便 歩行可能であればトイレで排尿してもらいます。 歩行不能、排尿が困難な場合は尿道カテーテルを挿入します。 硬膜外カテーテル留置前に浣腸を行い、排便を促します。
モニター 継続的に胎児心拍数陣痛モニターを行います。 麻酔開始直後は頻回にその後も定期的に血圧、脈拍、経皮的酸素飽和度などを測定します。

無痛分娩での起こりうる問題点

陣痛の痛みを和らげることで、多くのメリットを得られる無痛分娩ですが、いくつかの合併症やデメリットが、ごくわずかではありますが、発生することがあります。そういった症状が発症した場合の当院での対策・対応についてご案内いたします。

  • お産の時間が長くなることがあります。
    =>お産の最後に赤ちゃんが出てくる時に吸引分娩や鉗子分娩などの処置を要することがあります。
  • お母さんの血圧低下や発熱する場合があります。
    =>体位変換や輸液負荷、昇圧剤の投与などで対処します。
  • 産後、頭痛やおしっこが出にくくなったりすることがあります。
    =>一時的に尿道カテーテルを留置します。
  • 非常にまれですが、背中の神経の近くに血の塊(血腫)ができたり、ばい菌が感染することがあります。
    =>出血傾向や血液凝固障害、感染の可能性がある妊婦さんには硬膜外麻酔を行いません。

出血傾向や血液凝固障害、感染の可能性がある妊婦さんには硬膜外麻酔を行いません。

母児の安全性を確保するために、妊婦さんの状態により無痛分娩が行えない、または分娩の状況により途中で中止する場合があります。

母児の安全性を確保するために、以下の場合は、無痛分娩をご遠慮いただく場合がございます。

対象となる方

  • 血が固まりにくい病気をお持ちの方
  • 血液をサラサラにする薬を服用されている方
  • 感染症を疑う方や発熱されている方
  • 背中の皮膚に感染症が疑われる方
  • 過去に背骨の手術をうけたことのある方
  • 脊椎や脊髄に病気のある方
  • 局所麻酔薬アレルギーの方
  • 医師から無痛分娩を安全に行えないと判断された方

その他、予期しない合併症が起こった場合や、急変時は大学病院および総合病院などと連携しながら適宜対応するようにしています。

初めて来院される方へ

事前にお電話にてご連絡いただけますと診療までをスムーズに対応することができます。

092-935-0505 [平日]9:00-18:00 [土曜]9:00~15:00
 
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  • 日・祝日は休診
  • 急患やお産の場合は診療時間に関わらず対応いたします。
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